はじめに
SE-90PCI は2005年にONKYOより発売された、音楽の再生に特化して音質を追求したオーディオ機器メーカーらしいサウンドボードです。
写真
主な仕様
- PCIバスカード
- リスニング用途に特化して出力のみに対応
- オーディオ機器のクオリティを追求
- 24bit/192kHz対応
特徴
このボードは、ONKYOが音楽を高音質に再生するために設計したサウンドボードで、最大の特徴は再生に特化している点です。インターフェースは、2chのアナログ出力と光デジタル出力で、光デジタル出力のデジタルパススルー除いて、基本的にはステレオの音楽を再生することに特化されています。
高音質を実現するため、左右シンメトリに設計された基盤や高品位なコンデンサなどを採用し、D/A変換に部分にONKYOのオーディオ等で使われて居るVLSC=Vector Linear Shaping Circuitryを搭載するなど、オーディオ機器メーカーらしいさまざまな技術が投入されています。
コントローラーにはVIA製の『Envy24MT』を採用していますが、これはモバイル向けの一般的なコントローラーです。サウンドのコントローラーは主に機能面(DirectX対応やチャンネル数など)を担当するため、2チャンネルを再生するという用途ではこのコントローラで充分だったようです。
すでにマザーボードに標準でサウンド機能が搭載されるようになったため、高い音質で差別化を図るとともに、すべてを搭載する必要はない(入力が必要であればマザーボードの入力を使えばよい)という割り切った設計の製品といえます。