Serial Port

はじめに

シリアルポートについてお話いたします。

Serial Port

Serial PortとはCOM Portとも呼ばれ、シリアル形式の通信ポートはUSBやIEEEなどがありますが、単にシリアルポートと言ったらRS-232Cを指し、通常PC/AT互換機には二つのRS-232Cが搭載されています。RS-232C=RecommendedStandard 232 Version Cは、米国電子工業会(EIA)によって規格化されたものでPC/AT互換機が登場する以前から存在しておりコンピュータとモデムなどを接続することを目的に作られたものです。

シリアルポートにはRS-232Cの上位としてRS-422という規格も存在していて、こちらはMacintosh等で利用されています。

RS-232Cではコネクタ形状も定められていてDsub 25pinのオスコネクタとなっていますが、このうち、21ピンを使って通信する規格なのですがPC/AT互換機でサポートする機能ではこのうち9ピン以外は利用されないのでPC/AT互換機では利用する9ピンをまとめたDsub9pinのオスコネクタを採用しました。このため、SerialPortではDsub 25pinとDsub 9pinの両方が使われています。このDsub 9pinのコネクタ形状も後にEIAによってTIA-562Aとして規格化されました。

Serial Portは、パソコン用の汎用接続ポートとして外付け周辺機器用に幅広く広まりました。しかし、通信速度が最高でも115Kbps程度と低速だったことや規格が複雑だったこともあってより簡単で高速なUSBなどの規格にとって変わられつつあります。なお、SerialPortは1ポートに一つのIRQを消費するので利用しない場合はBIOSなどで無効にするとリソースの節約になります。