FPM-DRAM/EDO-DRAM

はじめに

主にPentium時代に利用されていたメインメモリの代表的な種類である、FPM-DRAMとEDO-RAMについてお話します。

FPM-DRAM

FPM-DRAM(Fast Page Mode DRAM)は、i486やPentiumの初期にメインメモリとして利用されたDRAMで、FastPage Modeと呼ばれる転送モードを持つのが特徴です。

メモリは通常行と列の両方を指定して読み出すワケですがそのうち行が同じデータを読み出すならわざわざ行を指定しなおさなくても列だけ指定するだけで読み出せるというモード(これがファーストページモード)を持たせたものがFPM-DRAMです。行を指定した状態で選択できるデータ領域がページで、このページ内のデータは列を指定するだけで次々にデータを読み出せるというワケでこれがファストページモードの由来です。

EDO-DRAM

EDO-DRAM(Extended Data Out DRAM)は、PentiumやPentium PRO時代にメインメモリとして利用されたDRAMで、バーストモードと呼ばれる転送モードを持つのが特徴で、FPM-DRAMのタイミングを改良して高速にデータ転送できるようにしたものです。

FPM-DRAMではファーストページモードと呼ばれる行を指定したあと、列を指定するだけで連続してデータを読み出すモードがありました。通常は列信号はデータが読み出し終わるまで記憶保持していなければなりませんが、記憶保持している間は次のデータの列信号を入力することはできなかったためデータが読み出し終わって初めて次のデータの列信号を入力して読み出すことができるようになるという効率が悪い点がありました。

そこでこの点を改良して読み出し中でも次の列信号を入力できるようにしてデータが読み出し終わったらすぐに次のデータを読み出せるように改良したのがEDO-DRAMなのです。EDO-DRAMは連続して四つの列信号を入力することができ、この連続した列信号を入力できるモードがバーストモードなのです。