MEDIAS WP

はじめに

2011年にMEDIASでスマホデビューした際に、うれしくなっちゃって(笑)、色々な角度から考察してブログに書いたものです。

MEDIAS WP

長らくガラケーを愛用していましたが、ついに先週スマホデビューしました。

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購入したN-06C 『MEDIAS WP』。

とりあえず、わずか一週間しか使っていませんが、鉄とレビューは熱いうちにウテということで、スマホ初心者の視点でレビューしてみようと思います。

スマホと言えば、iPhoneで導入されたあの独特の操作方法が注目されていますが、それ自体はガラケーでも実現することはできます。では、Androidの特徴は何なのかなぁと考えたところ以下の3点に集約できると私は思います。

ユーザーインターフェースは、iPhoneの影響は大きかったと思います。タッチパネルやストレート型で大きな画面というもの自体は今までもたくさんありましたが、それぞれのバランスと完成度の高さがスマホのヒットの要因になっているのは間違いありません。

『MEDIAS WP』のユーザーインターフェースは、独自性もないようでいたって普通です。画面は『Xperia acro』の4.2インチよりも少々小さい4.0インチ。それでも薄型の電池によりバッテリーの持ちは少々心許ないのは事実です。画面は見比べてしまうとやっぱり4.2インチの方がいいですけどね~。

慣れないと辛いという入力ですが、いまでもメール入力などは前よりも遅くなっていますが、『MEDIAS WP』にはパソコンではおなじみのATOKがプリインストールされているので、高性能な入力補助のおかげでそこまで大変ではありません。ミスタッチが多くても、少し文字を入力しただけで入力したい文の候補が出てくるので、トータル時間では相殺するような感じです。

MEDIAS WP (1) インターフェース編
MEDIAS WP (5) ハードウェア編

アプリはスマホの最大の特徴であり、また規格化されたハードに比べて各社が差別化しやすいポイントだと思います。ガラケーでも例えばDoCoMoではiアプリというアプリケーションが使えましたが、使える機能も少なく『後から追加した』感が漂うものでした。

Androidのアプリは、例えば最初からプリインストールされているブラウザと、後から追加したFirefoxはほとんど同じ扱いです。ちょうど、WindowsのInternet ExplorerとFirefoxの違いのような感じです。

開発する方としてもグローバルスタンダードなので対象となる端末が多いというメリットがあり、すでに大量の良質なアプリが存在します。これもWindowsに『使える』フリーウェアがたくさんあるのと同じです。

さらに、ネットのサイトなどでも専用のビューワー(そのサイトを見るためのアプリ)を公開しているところがたくさんあります。例えば、乗換案内やエキサイト翻訳、Wikipediaなどは利用している方も多いでしょう。これにより、4.0インチという小さな画面でも快適に使ったり読んだりすることができるのですが、これこそがガラケーと同じハードウェアスペックでも快適さに大きく差を付けている要因ではないかと思います。

MEDIAS WP (2) アプリ編
MEDIAS WP (4) マルチメディア編

ネットとのシームレスな融合ですが、グーグルのサービスとSNS(ソーシャルネットワークサービス、TwitterやFacebook、mixiなど)との連動が素晴らしいです。

Gmailはiモードメールと同じように携帯に届き、カレンダー(スケジュール管理)も自動的に同期されます。私は長らくfIROFAXのシステム手帳を使っていましたが、愛用のこの手帳も第一線を離れることになりそうです。

Twitter やFacebook、mixiはそれぞれ専用のアプリあり快適に楽しむことができる上、ブラウザやカメラなどとも連動しているのでシームレスに写真をアップしたりWEBをリンクしたりすることができます。ユニークな機能として『MEDIAS WP』はアドレス帳にSNSのアドレスの項目があり、アドレス帳に最新のつぶやきやコメントを表示する機能が搭載されています。

これらは、ウェジェット(Windowsでいうガジェットのように待ち受け画面に表示できるアプリ)として表示することができるので、待ち受け画面にしただけでアプリを立ち上げなくても、最新のつぶやきや今日のスケジュールを見ることができます。

MEDIAS WP (3) クラウド編

スマホならではの問題点として、ドコモのサービスが追いついてない点があげられると思います。例えば、ケータイを落としたときにロックしてもらう『おまかせロック』や子供やお年寄りの居場所が心配なときに使う『イマドコサーチ』などを筆頭に、ドコモのサービスのかなりの部分がスマホは未対応です。

また、料金に関してもガラケーよりも1000円近く割高で、パソコンを接続すると1万円以上かかります。これでは、WiMAXなどを別途契約してもコストは変わらないか安いくらいで、せっかくのテザリング機能(iPod TouchやNintendo DSなどをスマホ経由でネットに接続する機能)も宝の持ち腐れです。

また、Android自身に関して、終了したアプリがタスクマネージャでは何も表示されていなくても、サービスとして残っていて相当な電力を消費することがあります。この辺が『MEDIAS WP』のバッテリーの評判に影響しているのではないでしょうか。私は設定画面からサービスを確認してポケットにしまうようにしていますが、カジュアルユーザーでも意識せずに使えることが理想です。

もっとも、スマホ市場がドコモ(というか世の中の殆どの人)の想定を越えて一気に立ち上がったのも事実で、対応が後手に回っているのも仕方がないのかもしれません。ドコモも試行錯誤しているようなので、暖かい目で見守ろうと思います。

とまぁこんな感じです。もともとガラケーからの機種変なので、『MEDIAS WP』の特徴というよりも『Android』の特徴という側面が多いかもしれません。単に電話やメールをするだけならば、ガラケーの方が使い勝手も完成度も上だと思いますが、スマホによっていつでもどこでも手軽にネットを活用した生活が送れるようになればライフスタイルすら変化すると言っても過言ではないと思います。

少なくとも、ケータイの使い方が変わるのは間違いないでしょう。もっとも、もはやすでに携帯電話という括りではなくなっていると思いますが。

MEDIAS WP (1) インターフェース編

『MEDIAS WP』のユーザーインターフェースは、他のスマホとほとんど違いはないと思います。iPhone が確立したタッチパネルで、ぽんっ、さっ、びよん、なインターフェイースですねw。

もともと、タッチパネルというのは物理的なボタンよりも使いにくいものだと思います。ちょっと前に物理的なボタンがついた自動券売機を使ったことがある方はわかると思うのですが、あれの方がずっと押しやすかったと思います。

ケータイにも同じ事が言えて、やっぱり物理ボタンがあるガラケーの方が押しやすさは軍配があがります。押したのに反応しなかったとか、水に濡れると反応しないとか、フリックしようとして隣のボタンを押してしまうとか、頻発です。これはたぶん慣れても程度の差はあるにしろでてくると思います。

ただ、タッチパネル(さらにマルチタッチ)だと、フリックやピンチイン、ピンチアウトなどボタンではできない動作も可能になります。端末の大きさが限られる以上、搭載できるボタンの数にも限界があるので、複雑な操作をしようとすればするほどタッチパネルの利点が生きてくるわけです。

また、タッチパネルの反応はハード的な部分だけでなく、ソフト面でのチューニングも重要だそうで、そういう意味では今回のN-04CとN-06CはNECの第1世代ということもありノウハウが蓄積されていないのかもしれません。

(ケータイWatch) http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20110621_454709.html

入力自体は、電話番号くらいはどうということはありませんが、メールは大変です。いまだに慣れない部分もあって、イライラすることもしばしば。

ただ、『MEDIAS WP』にはパソコンではおなじみのATOKがプリインストールされているので、高性能な入力補助のおかげでそこまで大変ではありません。ミスタッチが多くても、少し文字を入力しただけで入力したい文の候補が出てくるので、文章を作るトータル時間ではあまり変わらないかもしれません。もっとも、候補を選ぶときに妥協することも多いのでメール自体がATOK色の内容になっている気もします。

なお、パソコンでもATOKを使っている方は、 ATOK Syncで辞書などの情報を共有することができます。だいたい携帯でもパソコンでも似たような内容の入力をするので、結構効果あると思うのですが今のところAndroid用は未対応。iPhone用が最近対応したのでたぶん近々Android用も対応すると思われます。

ただし、利用するにはインターネットディスクと呼ばれる、有料のネットワークスペースを利用する必要があるので意見はわかれるところ。私としても、25GBで無料のサービスがあるのに、100MBで月々315円はちょっと高いなぁと思います。

(ATOK Sync) http://www.atok.com/useful/atoksync/index.html
(ATOK) http://www.justsystems.com/jp/products/atok_android/

あと、この入力が見た目的にカッコイイというのも重要ですw。いささか不純な動機ではあるものの、人間の動機なんてこんなものです。携帯ショップのお姉さんも、『みなさん最近流行っているからって、ノリで買って行かれます。』と言っていました。特に電車の中など人目につく場所ならなおさら、使いこなしているかは別にして、このユーザーインターフェースであることに意義があるのですw

『MEDIAS WP』の画面は4.0インチ。標準的なサイズではあるものの、同じ時期に発売した『Xperia acro』が4.2インチで、見比べてみるとわずか0.2インチで全体の5%の差とはいえ結構違うように見えます。ちょっと心動きました。

と、まぁ、インターフェースに関するレビューはこんなところです。『MEDIAS WP』はスマホとしては、ほとんど特徴なく普通なので、スマホを買うと決めたのであれば、インターフェースの面で『MEDIAS WP』が候補からはずれることはないと思います。

強いて言うのであれば、第1世代ゆえのチューニングの甘さくらいでしょうか。私は他のスマホを使っているわけではないので充分な比較ができているわけではありませんが、アプリなどでもチューニング不十分かなぁと思った箇所はちまちまとあったので、次期モデルでどの程度変わってくるのか気になるところです。

MEDIAS WP (2) アプリ編

自由に追加できるアプリ(アプリケーション)はスマホの最大の特徴であり、また規格化されたハードウェアに比べて各社が差別化しやすいポイントでもあると思います。

今までのガラケーでも、例えばDoCoMoでは『iアプリ』というアプリケーションを追加して使えましたが、使える機能も少なく、使い勝手も『後から追加した』感が漂うものでした。

それに対してAndroidのアプリは、例えば最初からプリインストール(最初から入っている)されているブラウザと、後から追加したFirefoxは同じように扱うことができます。ちょうど、WindowsのInternet ExplorerとFirefoxの違いのような感じです。spモードメール(iモードメールのスマホ版)ですら最初からインストールされておらず、自力で入手しないと使えないのには驚きました。

ただ、それ故にアプリごとにデザインや操作方法に統一感がないのも事実です。このあたりは、そのうち暗黙のルールのようなものができてくるのかもしれません。このあたりはiPhoneの方が進んでいるようで、さすがはデザインセンスが素晴らしい Appleらしいといったところですね。

さらに、開発する方としてはAndroid(とiOSが)がグローバルスタンダードというのも大きな特徴です。ガラケーで言えば日本だけでDocomo用、Au用、SoftBank用と別々に作らなければならず、開発リソース(人や予算)を分散しなければならなかったのが、Android用を作れば全世界の端末で利用できるわけでオイシイのは言うまでもありません。

すでに多くの会社がこの市場に参入しており、すでに大量の良質なアプリが存在します。これもWindowsに『使える』フリーウェアがたくさんあるのと同じです。

逆に言えば、プリインストールのアプリはそれほど重要でないことも意味しており、ハード、ソフトともに端末の差別化が難しくなっているのも事実です。私としては日本のメーカーを応援しているのですが、海外の低価格な製品に日本メーカーが苦戦を強いられないか心配です。

もう一点、ネットのWEBサイトなどでも専用のビューワー(そのサイトを見るためのアプリ)を公開しているところがたくさんあるのもスマホの特徴であり利点だと思います。

例えば、ジョルダンの乗換案内やエキサイト翻訳、Wikipediaなどは利用している方も多いでしょう。私の愛読しているPC WatchやIT Mediaもビューワーを公開しており、4.0インチという小さな画面でも充分快適に使ったり読んだりすることができるのです。

実は、これこそがガラケーと同じハードウェアスペック(画面の大きさ)でも快適さに大きく差を付けている要因ではないかと思うのです。ガラケーでもスマホでもブラウザを使えばWEBサイトを読むことは出来ますが、スマホでは『サイトごとに最適化された専用ビューワー』のアプリによって小さな画面でも快適に使うことができ、気軽にネットを活用できるのです。

『MEDIAS WP』にも多くのプリインストールアプリがありますが、有料アプリの『ATOK』、『Twonky』、『Evernote(有料版サービス1年分)』が入っているのはありがたいです。あと、独自アプリの『Topics』と『Days』はとても面白く実用性もあると思います。こちらはSNS編で書こうと思っています。

他にも、Androidマーケットにはすばらしいフリーウェアがたくさんあるので、これらを活用することで『MEDIAS WP』で『デキルコト』が増えていきます。買ってからも機能が増えていくというのはガラケーにはなかった特徴です。これは、スマホの楽しみでもあり、多すぎる選択肢は難しい部分でもあるのかもしれませんね。

MEDIAS WP (3) クラウド編

スマホ自体がネットの活用に主眼を置いますが、『MEDIAS WP』はその特徴を活かしつつとくにSNSとの連携に力をいれていると感じました。グーグルのサービスとSNS(ソーシャルネットワークサービス、 TwitterやFacebook、mixiなど)との連動が素晴らしいです。

グーグルはAndroidを提供している本家なので使い勝手がよくなっているのは当然かもしれませんが、Gmailはiモードメールと同じように携帯に届くのでGmailがあればiモードメールがなくてもいいと思うくらいですし、Gmailの利便性も向上しています。定期的な確認作業が不要になり、返信も早くなりました。

カレンダー(スケジュール管理)については標準搭載のものではなくて、フリーで定番の『ジョルテ』というアプリを使っていますが、PCに接続しなくてもネットワーク上で自動的に同期されているので何時でも何処でもパソコンとスケジュールを共有できますし、予定時刻の前に音やバイブで通知するなどデジタルのスケジューラならではのメリットもあります。

(ジョルテ)http://www.jorte.net/

TwitterやFacebook、mixiはそれぞれ専用のアプリがあるのでそれらを使うことで快適に楽しむことができる上、ブラウザやカメラなどとも連動しているのでシームレスに写真をアップしたりWEBをリンクしたりすることもできます。

(Twitter) https://twitter.com/
(Facebook) http://ja-jp.facebook.com/
(Mixi) http://mixi.jp/

Twitter もFacebookもmixiも今までも使っていて、携帯からもWEBでアクセスしていましたが、おっくうでよほどヒマな時しか利用していなかったのですが、『MEDIAS WP』に機種変してから利用頻度が格段に増えましたし、今まで以上にこれらのサービスを楽しめるようになりました。

これらは、ウェジェット(Windowsでいうガジェットのように待ち受け画面に表示できるアプリ)として表示することができるので、スマホを待ち受け画面にしただけでアプリを立ち上げなくても、最新のつぶやきや今日のスケジュールを見ることができます。

面白い機能として、『MEDIAS WP』のアドレス帳にはSNSのアドレスを入れる項目があり、ここに友人のSNSのアドレスを登録しておくとバックグラウンドで同期されて、近況という画面でツブヤキやコメントを一覧表示させることができます。

これはサービスごとではなく、どれか最新のやつが1つ表示されるもので、サービスを意識せずに友人の近況を一覧することができるのです。今まで何の面白みもなかったアドレス帳がちょっと楽しくなる機能です。

『MEDIAS WP』のオリジナルアプリで面白いのに『Topics』と『Days』があります。『Topics』はネット上で話題になった言葉や記事を雑誌風に纏めるアプリで、『Days』はメールやスケジューラ、写真などを使ってその日の出来事を日記風に纏めるアプリです。

『Topics』はちょっとした時間に世の中のトレンドをつかむのに最適なアプリで、世の中を見る『World』モードと友人のつぶやきなどを見る『Friends』モードがあります。 『Days』も面白いアプリだとは思うものの、プリインストールアプリ(最初から入っているアプリ)と連動する仕組みのためスケジューラなどを別のものを使っていると残念ながらほとんど白紙。orz

もう一つ、注目のサービスがEvernoteです。Evernoteは『第2の脳』などと呼ばれている、文章、画像、音声をみんな一緒にタグ(Gmailのラベルみたいなの)をつけてデジタル保存するサービスです。画像は画像、音声は音声というように種類別ではなくタグ別なので、旅行の思い出、商品のアイデアなど、関連するものは画像だろうが音声だろうが纏めて保存できるのが特徴です。

(Evernote) http://www.evernote.com/about/intl/jp/learn_more/

Evernote はその用途からして携帯端末で利用できなければ利用価値がかなり下がるものです。最近ガラケーの一部機種にも対応したのですが、私の使っていた N905iμは未対応だったので本格的に使えるようになりました。スマホにはカメラやマイクも搭載されているのでかなり使い手があると思います。

1ヶ月にアップできる量の差(他にもいくつかありますが)でフリー版と有料版がありますが、『MEDIAS WP』はDoCoMoの計らいで有料版が1年間無料で使えるようになっています。Evernoteの特徴として総容量の制限ではなく1ヶ月にアップできる量の制限なので、1年後にフリー版に戻ってもそれまで蓄えたデータはそのままでフリー版として利用することができるので安心して利用できます。

(Evernoteのドコモ連携キャンペーン) http://forum.evernote.com/phpbb/viewtopic.php?f=55&t=26208

ただし、逆に今まで以上に個人情報を大量に扱うということも意味します。Evernoteなんて第2の脳ですから、うっかりスマホをどっかに落として誰かに脳の中身を覗かれたらたまりません。そういう意味でスマホのセキュリティ対策も今まで以上に重要なのかなと思いました。

MEDIAS WP (4) マルチメディア編

『MEDIAS WP』は、Nの伝統か実用性が充実しているイメージをうけますが、プリインストールアプリも含めてマルチメディアに関しても強力なポテンシャルを持っています。

もともと、iPhoneがiPodを手がけるAppleが投入したのもあって当初からマルチメディア機能が充実していましたが、Androidもそれにならいアプリ次第で様々なマルチメディア機能を実現できます。

『MEDIAS WP』としては、ガラケーでおなじみでスマホにない機能の代名詞の一つ、ワンセグを搭載しているのも特徴の一つで、マルチメディア機能が充実している『Xperia acro』ですらない録画機能も搭載しているのですが、私はあんまりテレビみないので使い勝手はレビューできません。。。すいません。実は、ワンセグを Bluetoothで聞くのも『Xperia acro』にできなくて『MEDIAS WP』では可能な機能の一つで、地味ながら完成度の高さを実感できます。

(Xperia acro)http://www.sonyericsson.co.jp/product/docomo/so-02c/

プリインストールアプリでは『Twonky』というDLNA再生ソフトがあります。これは、家電やパソコンで共有している動画、写真、音楽などを再生するアプリで、逆にスマホ側のそれを共有することもできます。『MEDIAS WP』は無線LANに対応しているので、家の中で寝転がって、ビデオや写真を見るような使い方ができます。mp4の動画を共有して再生してみましたが、実に簡単にスムーズに再生することができました。

(Twonky) http://www.twonky.com/products/twonkymobile/default.aspx

私の持っていたN905iμでは、wmaかaacしか再生できなかったので転送時の変換作業が必須でしたし、プレイヤーも必要最低限の機能しか持っておらずほとんど利用していませんでした。『MEDIAS WP』では標準でもMP3に対応している上に、アプリ次第で対応形式も増やせるので音楽プレイヤーとして充分なスペックを誇っています。もっとも、バッテリー持ちという大きな問題があるのは変わらず、利用する機会は限られるかもしれません。

また、winampやsongbirdといったパソコンではおなじみのアプリを使うことで、ケーブルをつながなくても音楽ファイルとプレイリストを無線LAN経由で同期させることができます。たかがケーブルでつなぐ作業とはいえ、接続した後にSDカードのモードを切り替えたりと地味に面倒な作業があったりするので、こういう機能は重宝します。

(winamp) http://www.winamp.com/
(songbird) http://getsongbird.com/

なお、『MEDIAS WP』では防水のためもあってか、3.5インチのイヤホン用のジャックがなく、USB端子に付属の変換アダプタを付ける必要があります。つまり、『MEDIAS WP』で音楽を聴く場合は、外出前に確固たる意志を持って付属アダプターを用意して行くか、Bluetoothのヘッドホンを利用する必要があるということになり、利用するにはちょっとハードルが高いのは残念なところです。

動画もガラケーで利用されている3gpという専用形式じゃなくても再生できるアプリがあるので、変換作業なく思い立ったらすぐにコピーして持ち出して見ることができます。私はWindows Media Video(*.wmv)形式でビデオを管理するようにしていたので、手持ちのビデオはほとんどこの形式で、そのまま再生できるのはとてもありがたいです。

(RockPlayer Lite) https://market.android.com/details?id=com.redirectin.rockplayer.android.unified.lite

microSDも32GBまで対応しているので、そこそこの画質であれば相当量いれて持ち歩くことができます。また、AppleのiCloudのようなサービスが好評であればandroidでも提供されるでしょうから今後も楽しみです。

(iCloud)http://www.apple.com/jp/icloud/

もっとも、どの場合にしてもバッテリー事情が最大の障壁になるのですが。。。

MEDIAS WP (5) ハードウェア編

スマートフォンは、パソコンと同じように統一規格を満たしている必要があるのでハードウェア面での差別化はガラケーよりも難しいようです。実際に、お店で見比べてみても、どれも似たり寄ったりであまり差がないように感じるのではないでしょうか。

今までは、『赤外線』、『お財布ケータイ』、『ワンセグ』の3大ガラケー機能が搭載されている純国産勢と搭載されていない海外ベース勢とに分かれていましたが、現在は『Xperia acro』が対応したため『Galaxy』以外はデキルコトに差はほとんどありません。

もともとスマホはアプリも自由に追加できるので差別化も難しいのです。

ということで、もうぶっちゃけ見た目がほとんどだと思います(笑)。技術屋が何を言うのかと思うかもしれませんが、毎日持ち歩くものなので機能が同じならば、時計と一緒で気に入ったデザインのものを選ぶのがイイに決まっています。デザインも重要な機能の一つだ!と思うわけです。

ちなみに、私が買ったのはamadanaとのコラボモデルです。皮のケースとオリジナルアプリがついて5000円(本体が5万近いので約1割)くらい高かったです。もっとも、私はamadanaとのコラボモデルが欲しかったというよりも、単に茶色が欲しかっただけで買いました。ということでケースもアプリも使ってないので、ちょっと損しているかもしれませんね。

私は2代前に同じくNEC製のN901iCという携帯の茶色を使っていてデザインを含めてとても気に入っていたので、よく似た色のamadanaコラボモデルを見た瞬間に5000円高くてもイイと思って買ってしまいました。

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N905iCとN-06Cの比較、若干N901iCの方が明るめですが質感なども含めてよく似ています。

さて、『MEDIAS WP』の特徴はその薄さ+防水だと思います。開発者インタビューでは女性向けをターゲットにしていると話していますが、N-04C・『MEDIAS 無印』に比べるとカジュアルな感じではあるものの、カクカクしているので私はちょい大人な人向けという印象を受けました。

http://k-tai.impress.co.jp/docs/interview/20110621_454709.html

もちろん、デザインの好みは人それぞれなので、このデザインに惚れ込んだ人は『MEDIAS WP』を、そうでない人は『Xperia acro』あたりがオススメでしょうか。

防水は、別にスマホ持って泳がないしって思う方も多いかもしれませんが、汗や雨で濡れただけでも壊れることはありますし、それ自体が原因でなくても水濡れシールが変色したら故障時しても修理してもらえなくなるので、防水はポイント高いです。

なお、『MEDIAS WP』は(というか、iPhoneを含めてほとんどが)静電式という、指先の静電気で感知する方法でタッチパネルを実現しているので、パネルが水で濡れたり湯気で曇ったら動かなくなるので、防水対応でもお風呂では使えないと思った方が良さそうです。

機能面も細かく見るとそれなりに差はあります。例えば、画面の大きさが『Xperia acro』は4.2インチですが、『MEDIAS WP』は4.0インチなのは最初にもお話ししました。わずかな差ですが実際に見比べると結構違うと感じると思います。

ただし、画面が大きくなると消費電力も大きくなるのでこれはトレードオフです。『MEDIAS WP』の電池は本体が薄型のために容量が小さいのか、あんまり持ちが良くないです。単純に考えても、『MEDIAS』と同じ電池で、CPUのクロックが上がれば消費電力も上がりますから当然の結果ともいえます。

バッテリーの持ちは『MEDIAS WP』の弱点だと思います。実際に『Xperia acro』と比較すると待ち受けで50時間とか、通話で100分というレベルで差があります。これはソニーがウォークマンやVAIOで培ったノウハウで実現したことだと思いますがカシオもそういうノウハウはあるハズなので頑張って欲しいところです。もっともこれはハードウェアレベルの話なので、恩恵に預かるのは次の買い換えの時になるのでしょうけれども。

電池に関連して、これは『MEDIAS WP』の問題ではなのでしょうけれども、終了してもバックグラウンドでサービスの形でアプリが実行されていることがあります。タスクマネージャでは何もないのですが、サービスを確認すると実行されているのです。

これが相当電力を消費します。私はポケットにしまう前に、本体設定の画面からサービスを確認して不要なアプリを消すようにしています。これをしないと、酷いときは半日で電池切れになったこともあります。私もAndroidのシステムは詳しく知りませんが、カジュアルユーザーが多いケータイなのですから、こういう事は意識しないでも利用できるようになるのが望ましいと思います。

私はずっとN(NEC製)を使っていたので、今回もNEC製を選びましたが、スマホはアプリも操作方法もがらりと変わっているので、メーカーを同じにするメリットは少ないかもしれません。スマホ乗り換えを機に、メーカーを変えてみるのもいいかもしれませんね。

NEC製の薄いケータイは、私の一つ前のケータイの『N905iμ』から、LEDのイルミネーションも力を入れていて特徴の一つでした。どうも、この『MEDIAS WP』もそのDNAを受け継いではいるようなのですが、せっかく搭載されているのに設定が見あたりません。

N905iμ だと、電話の色、メールの色、または人によって色を変えることもできました。今時ほとんどの時間がマナーモードという人も多いでしょうから、音もなく内容を知らせてくれるLEDは便利です。せっかく搭載しているのならば、カスタマイズ性も維持して欲しかったなぁと思います。

同じくハードウェアを活かしきれてない部分に、赤外線があります。私の見た限り赤外線でアドレスの送受信はできるものの、写真などを受信することはできないように見えました。思わぬところに隠れているのかもしれませんが、使えなかったらないのも同じです。せっかくハードは実装しているのですから、最大限活用できるようにしてほしいですね。

カメラは『N905iμ』が薄さの代償で200万画素だったことが幸いして、『MEDIAS WP』の500万画素も大幅な機能強化です(笑)。まぁ、今のケータイの中ではイマイチな部類でしょう。観賞用としてはあれですが、記録用としては充分な性能といったところ。

なお、NECはガラケーの時から、画質面では得意ではないようですが速写をウリにしていて、『MEDIAS WP』のカメラも素早く撮れるので案外使い勝手はいいということを付け加えておきます。

動画もハイビジョン(フルじゃなくて1280×720)で撮影できるようです。私はあまり使っていないのでレビューはできないですが、ちょっとテストした限りではコントラストが高くて『MEDIAS WP』の画面で見る限りは綺麗な映像が撮れていました。

ということで、ハードウェア的には薄型が最大の特徴であるとともに、薄型故のトレードオフでしょうがない部分もあるでしょうし、『MEDIAS WP』は『MEDIAS』とともにNECの初スマホですから試行錯誤だった部分もあると思います。

とはいえ、日本のメーカーはSONYなどを除くとどちらかというとハードウェアの方が得意(というか神がかり的に上手)なので、次回作に期待したいところです。もっとも持っている私としては悔しい思いをするので時間を掛けてゆっくり改善して欲しいですけど(笑)。

そうそう、N905iμを持っている私としては、薄型のDNAを受け継ぐMEDIASにゼヒとも『μ』の称号がほしかったですねぇ~。『MEDIAS μ』?