Visual Studio 2010 (β) 使ってみた。

Visual Studio 2010 (β) 使ってみた。

Visual Studio 2010 のβ版が一般公開されたので使ってみました。

インストールした直後に起動した画面。スタートページのデザインがグラフィカルになった印象を受けます。

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これは、スタートページがMicrosoftが押しているWPF(Windows Presentation Foundation)を用いて作られているからです。スタートページ以外の外観も、全体的にVisual Studio 2002から続くデザインから、かなり変化した印象を受けます。

私は、Visual Studio 2005と2008を使っていますが、メインでWindows 2000を使っているのでVisual Studio 2005を中心に使っています。 Win32 APIとC言語といういたって古典的な手法でプログラムを書いている私には、64bitへの正式対応やVista対応のアイコンの作成など細かい部分はかわっているものの、正直Visual Studio 2002からほとんど違いはありません。

C#ではAPIの説明がポップアップで表示されたりと、プログラマーをサポートする機能がガンガンついて、かなり使い勝手がよさそうなのに比べて、C++ではあい変わらず関数の引数もググって調べるプログラミングスタイル。。。2005が登場した時も、2008が登場した時も期待していたんですが、ほとんど変化はありませんでした。

ところが、今回はVisual Studio 2010に関する複数の記事で『C++のIDEもかなり強化される』的なものが書かれていたので、かなり期待していました。

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しかし、残念ながらプログラミングの支援機能はほとんど変わっていませんでした。

どうやら、コンパイルのパフォーマンスやMFCが強化されるようで、Win32 API + Cのプログラミングスタイルには影響は少なそうです。細かいところはそれなりに変わっているのかもしれませんが、格段に生産性が向上するということもなさそうです。

おそらく、Windows 7のアプリケーションへの対応がなされると思いますが、Visual Studio 2005でもWindows VistaのAeroを使ったプログラムが書けるように、Windows 7の最新のテクノロジーを使ったアプリケーションも、今まで通り従来のVisual Studioでも書けると思われます。

ということで、乗り換える動機としてはいまいち足りない様子。私はしばらく、今まで通りWindows 2000 + Visual Studio 2005というスタイルになりそうです。

そうそう、Express Editionにリソースエディタが搭載されたりしないでしょうか。凄くウレシイと思う人が多いと思うのですが、それでは商売あがったりになってしまうので可能性は低いでしょうね。

あまり期待せず、待とうと思います。