MT-PRO1100改造計画

はじめに

私はメインマシンに星野金属工業製のアルミケースMT-PRO1100を愛用しています。もともと、ケースは長く使えるパーツですが、必要に応じて改修を行うことでさらに快適に使うことができます。

ここではMT-PRO1100に対して行ってきた各種近代化改造をご紹介いたします。他のケースに対しても応用できるものもあると思いますので参考にして頂ければと思います。

MT-PRO1100

MT-PRO1100は星野金属工業製の高級アルミケースです。ビンボーな私にとっては超が付くほど高級なケースでしたが、高いだけあって作りは大変しっかりしており、メンテナンス性も悪くないので気に入っています。

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フロントパネルの改修(3)

最近オフィスでもアイボリーのパソコンをめっきり見なくなりました。機能上は問題ありませんが、毎日見るものですからデザインは大切です。ということで、デザイン面を中心にケースを改修することにしました。

まず、アイボリーのケースに別れを告げるべくケース全体をブラックで塗装します。側面のアルミ部分はツヤ消しに、前面のプラスチック部分はツヤありで塗装しています。また前面はアクセントとして銅板を取り付けました。銅板はヘアライン加工(スポンジでゴシゴシ)と腐食防止にクリアラッカーの塗装を施しています。

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操作パネルも少しレトロなデザインにアレンジしました。スイッチ受けなど内部は流用していて、前面のパネルのみ新しいものを作っています。色がブラックになったこともあり雰囲気がだいぶ変わりました。今風とは違うかもしれませんが、古めかしい感じは払拭されたと自負していますが如何でしょうか。

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フロントパネル改修(2)

フロントパネル改修(1)の後は、とくに不満もなく順調につかっていましたが、あるとき5インチベイを3つも使うフィギュアケースに目が釘付けに。中に飾るものにアテがあるわけではないですが、ヒサビサに面白そうなパーツです。

しかし、BDドライブとスイッチパネルを付けると残り2段。BDドライブをUSB接続のものに交換するのも考えましたが、せっかくなのでスイッチパネルを3.5インチタイプに作り直すことにしました。

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前回懸案事項だったスイッチ受けの剛性も金属パネルを使うことで解決しました。PCパーツ全体が省エネ化したので、エアフローを優先した前回の構成よりも時代に合うオシャレな感じになったと思います。さぁ~て、何を飾ろうかな(笑)。

フロントパネル改修(1)

MT-PRO1100の正面は電源ボタンと5つのLED(1つが電源用、4つがHDD用)があるのですが、このボタンやLEDが正面パネルに直接くっついているので、パネルを外すと下写真のような状況に。外すのが面倒なので付けたままドライブの載せ替えをしてケーブルを切ってしまったことも(泣)。

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下側には前面USBポートとリセットスイッチがありますが、ケースを床に置いているので不便なので使わず、背面から延長ケーブルで引っ張り出してきたUSBポートを使っていました。

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そこで、5インチベイにスイッチとLED、USBポートを持つフロントパネルを作成することにしました。5インチベイに設置していれば前面パネルを外しても影響を受けませんし、USBポートもこの位置だったら便利です。スイッチ類の跡地はプラ板でいい感じにふさぎました。左が改造前、中、右が改造後です。

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ちなみにLEDは少々趣向を凝らし、左空きスペースの後ろ側にLEDを設置してマシン名が浮かび上がるギミックに。電源が入ると白くひかり、HDDにアクセスすると青っぽくなります。

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ドライブの交換などは頻繁に行うわけではないですが、大幅に作業性が向上しました。また、スイッチやUSBポートが上の方に移ったので操作性も改善しています。スイッチやポートは力がかかるので、プラスチックの部品では強度が心配でしたが、案外しっかりしていて今のところ大丈夫そうです。 

電源搭載部の改造

MT-PRO1100には『Varius 335』というミネベア製の300W電源が搭載されていました。とても良い電源でしたが電源は消耗品ですし、さすがに6年も経つと使用される電源ライン(3.3V、5V、12V)の比率も変ってくるのでずっとこのままというワケにもいきません。

ATX規格は電源のサイズやネジの位置なども決まっているので、ユーザーが自由に交換することができます。ところが、MT-PRO1100はなんと電源部分が逆さまに設計されていたのです。これ、結構有名な話らしくて当時お店の店員さんも知っていました。

MT-PRO1100が発売された当時は、電源のファンや通気口が前後にしかないものが多かったのでどちらでも良かったのかもしれませんが、最近では静音化のためファンが大型化して、電源の下部にファンと通気口があるものが多いので上下逆さまではフタを閉めると吸排気ができず大問題になります。

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ということで、金ノコとドリルを使った改造を実施、作業時間は1時間程度でした。アルミはスチールに比べて脆いという欠点がありますが、逆に加工がしやすいという利点でもあったんだと思います。昔スチールのATケースをATXに改造したときはこんなものでは済みませんでした(笑)。左が改造前、右が改造後です。

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