『ソフトウェアとハードウェア 高画質なのはどっち?』

はじめに

キャプチャーカードではハードウェアエンコード方式とソフトウェアエンコード方式の二つのエンコード方式がありますが、いったいどっちの方が高画質にキャプチャーができるのでしょうか?

高画質なのはどっち?

雑誌などでハードウェアエンコード方式だから高画質ということを耳にします。しかし、この表現はウソではないですが正解でもないと思われます。そもそも、ハードウェアエンコード方式とソフトウェアエンコード方式の違いはエンコードに専用チップを使うかCPUを使うかを述べているに過ぎません。

方式それ自体に画質の差はなく、むしろ現在の最速のCPUをもってすればソフトウェアエンコード方式の方がハードウェアエンコーダよりも高画質でエンコードすることも可能です。

一般的には
ソフトウェアノンリアルタイム > ハードウェアリアルタイム > ソフトウェアリアルタイム
といわれています。

現在の平均的なCPUの処理力ではハードウェアエンコード方式よりも画質をおとさざるおえないことが多いのと、一般にハードウェアエンコード方式の方が高価で品質の高いキャプチャーカードが多く、エンコード方式以外の点でも差がでていることもあります。

エンコード方式の点で見ると、ハードウェアエンコード方式の画質は大きく変化しませんが、ソフトウェアエンコード方式はエンコードする方式から変更可能なので自在に変えることができハードウェアエンコード方式より高画質が得ることもできます。ただし、そのエンコード処理はCPUが行うのでリアルタイムの場合はCPUの性能と相談ということになるワケです。また、ソフトウェアエンコード方式の場合は設定がより細かくできる点や新しいフォーマットや機能に対応しやすく比較的将来性が高いなどの利点があります。

ハードウェアエンコード方式の場合は、キャプチャーデバイスでエンコードするので低スペックのCPUでも高画質なエンコードができるほか、転送するデータがすくなく外付け機器など製品の幅が広いなどの利点があります。

特徴

エンコード方式 利点
ハードウェア ・比較的低スペックのパソコンでも高画質で録画可能。
・安定した録画ができる。
・外付けも含む多様な製品から選べる。
ソフトウェア ・安価である。
・圧縮方式を変えることで自由自在に操れる、購入後に登場したフォーマットでも対応可能。
・設定などが細かく行える、付属ソフト以外でも録画が可能。

※上の表は一般的な場合であって必ずしもすべての製品でそうだとは限らない